2024/08/03(土)
M-1グランプリ2024 一回戦に出場
(先に書きますがこの記事は長いです。)
Cブロックと早い出番となっており、9時30分に渋谷に集合しカラオケボックスに行こうとしたが、2店舗連続で空室なしとのことだった。早い時間なのですぐ入れると思っていたので意外だった。
カラオケボックスではネタの練習以外では主にオリンピックの話を。先日試合を見ていて気になったので、柔道の指導についてルール改定の変遷をひろのさんに教えてもらった。その他にもひろのさんはゴルフの日程や、体操の選手ごとの強い種目の違いなど、スポーツのあらゆることを知っていた。
ネタの練習でセリフを一行飛ばしたら、却ってそちらのほうが自然でいいのではないかということになり、採用。怪我の功名だったが、ぎょんはどこのセリフが飛ばされたのか気づいていなかった。
出番。いつもと同じシダックスカルチャーホールに慣れたのもあり、初年度、2年目に比べたら緊張なくネタができたと思う。
アマチュアはアマチュアでブロックを固められる事が多いのだが、待機中にネタの雰囲気が聞こえる前の出番の5組くらいがどの組も声量も動きも大きいネタをやっていて、「こんなフリーやプロ1〜3年目のようなネタをするアマチュアは普段どこに潜んでいるんだ」と思った。
ミスなくパフォーマンスができた。客席がとてもあたたかく、これまでの我々のM-1でいうと一番笑い声があったが、同じブロックの他の組と比較した場合、ウケ量がブロック最下位という手応えだった。前年と同じ観客であれば前年とあまり変わりないウケであろうという感覚だった。
渋谷のタパスタパスで昼食。
タパスタパスでレンタルスペースを探す(もちろんWeb検索を使ってですよ)。初台に安くて良さそうなレンタルスペースがあり、渋谷新宿経由の電車移動だと大回りになるため代々木公園からバスで移動することに。
いつの間にかかなりできつつあるNHK新社屋を横目に代々木公園方面へ。
ひろのさんは「NHK新社屋を建ててる人は『NHKを、作る!』って言えるってことだよね?」と言っていた。確かに。数少ない”逆立花”ができる人たち。
ありがとう、東京オリンピックそして丹下健三さん
バスに乗り込む。
ぎょんの右腕にアリがいた。いつからいたかわからないが、シダックスカルチャーホールからいた場合、M-1グランプリに4人組で出場していた可能性が出た。
レンタルスペースに到着。
「ホワイトボードマーカーはあるのにホワイトボードがない」という、古畑任三郎の「殺人特急」の死体の違和感と同じ状況のレンタルスペースだった。
舞台が早く終わった影響で、たっぷり時間があったので長く話せた。
M-1直後の影響か、「我々のネタはなぜいつまでたってもウケないのか」という腰の据えた話ができた。
議題としては、前回のライブで観客のアンケートの得点を集計してみたところ19組中18位だったことについて。
ぎょんからは「客に嫌われているのではないか?」「客は他の演者を見に来ている人たちばかりで、そのせいで相対的に順位が下がっているのではないか」という仮説
私は「いつも順位は低いが、アンケートで、例えば『声が小さい』『滑舌が悪い』『同じボケばかり』のような、クリティカルな減点理由が書かれていないことが不可解」と述べた
順位に関しては、ぎょんの「横を見て比較する必要はない」という発言で結論ということになった。
そこから「ウケない理由」についての議論を行った。
「下手だから」「ネタがおもしろくない」「設定が伝わっていない」「場数が足りない」など様々出た。どれもあり得ると思う。「設定が伝わっていない」に関しても、確かにどのネタも「練習する中で客観性を見失ったが、もっと丁寧に説明できたのではないか」と思うところはある。
ひろのさんは「どうして普段他のネタを見ておもしろいと思える感覚を持っているのに、自分たちがおもしろいと思ってやったことがウケないんだ、といつも疑問に思う」と言っていた。私もそう思う。
特に「下手」については今後のキーワードにするということになった。
我々は「生まれつき上手い」ではないことは確定しており、舞台数を踏めない以上、上手くなることも難しい。であれば、「下手」と向き合い、「下手」でも問題ないネタをやる必要がある。プロで「下手という属性」を持っている人たちを列挙し、それを目指していくことにした。
「上手くなろうとしない」「台本を強くする」
いつもレンタルスペースにつくと、一番トイレにうるさいぎょんが「トイレ特攻隊長」になるのだが、議論が一通り済んだところでぎょんはトイレに行っておらず、私はトイレに行きたかったので、「ぎょん、トイレ行きたくない?」と聞くと、ひろのさんも「30分前から、『ぎょんいつ行くかな』と思っていた」と言った。
ぎょんは渋々トイレに向かっていった。
結果としては「出たおしっこも喜ぶようなトイレ」だった。
いつもの「私がお笑いという趣味を嫌いにならないための策略」の一つとして、「ネタ練習合宿」を提案した。私としては基本的に集まること自体は楽しい前提として、「コスパが悪い」などの反対意見が出れば、取り下げるつもりだったが(私がお笑いを嫌いにならないための策略のせいで他の人がお笑いが嫌いになってしまっては困る!)。ぎょんがネタ練習に集まること自体にストレスを感じているようで、詳しく聞くことにした。
ぎょんが言うには、ネタ練習でいいボケが提案できないのが申し訳ないのだという。
私は、ネタ練習のときに、持ってきたネタに修正点があり、その修正点に対してみんなでボケを提案しないといけない現状自体に後ろめたさを感じている、だから、本来はネタ練習の時点ではボケを提案しなくても済む完成度100%の台本を持ってきたいし、ネタ練習においては、ボケを提案することだけが目的ではなく、台本の流れに合わせてセリフを自分になじませていくことだけでも十分な貢献である、という話をした。
ぎょんにとっても思い違いがあったようで解消されたようだった。
そこからラジオを収録。6本録ったが、個人的には初めの2本の雑談の回が良くなかった。雑談はおもしろいほうへその場で転がしていかないといけないので、体力がある集まりの序盤でないと難しい。ラジオを収録する前に、ごきげんようのシステムをぎょんに説明する時間があったのだが、それがおもしろくて、それを収録できなかったことを悔やんだ。私とひろのさんが少年時代にごきげんようの収録方式に対し同じ疑問を抱いていたこともおもしろかったのだが。(昔のテレビの話題に関してはこの現象は少なくない)
後半にはみようみまねで初めて作問したクイズを出題してみたのだが、盛り上がったので嬉しかった。
夜になり、初台のデニーズへ。
国立劇場の裏手、テニス場の横に位置し、こころなしか優雅な雰囲気を帯びていた。
M-1の結果が出て、落ちていることを確認した。
私は再エントリーに対して迷っていたが、ひろのさんが、「単にひとつの舞台として、今日とは全く違うネタを試せばいいのではないか」という意見を出し、それはいいと思った。本来ないチャンスとして、束縛を離れた攻めたものをM-1で試せるかもしれないと思うと、少しワクワクしたので、再エントリーに乗り気になった。
舞台数の相場を知るために、M-1で一回戦を通過しているような他の社会人芸人の一ヶ月の舞台数を調べてみることにした。週一本以上のペースで出ている事が多いようで、ひろのさんは浮かない感じだった。私としても、現在、余暇のうち割ける最大の時間を割いているつもりでいる。しかし、「月5本ライブに出るとしても、『すべてエントリーして出ないといけない』というのと、『そのうち3本は主催者から呼ばれる』というのではモチベーションや負担が違っていて、私は後者であれば可能である」とフォローしたが、ひろのさんは「呼ばれても月5は無理」と言っていた。
そうして、21時に解散した。
帰りながら、久しぶりに長時間話せて、実りのある時間だったのではないかと思った。その一方で、私は一人でいるとどうしてもすぐにお笑いという趣味に対して結果を焦ってしまい、自分のしたい話をするとなると、相手にそれを押し付ける形になるな、という反省はあった。もし自分の目標への推進力をすべて他のメンバーに強要すると、多分合わないであろう。いつも会うたびに他のメンバーがそこまで現状に不満を抱えていないような素振りを見て、自分の中の気持ちが「焦り」というネガティブな情動であると客観的に教えてくれる形になるのでありがたい。一方で、完全に折り合いがついたわけではない。この気持ちは何らかの別の形で発散する必要がある。
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